エレミヤ17.5-8・詩編1.1ac+2,3,6・1コリント15.12,16-20・ルカ6.17,20-26
私たちは今日の朗読で大きな挑戦を受けていると、私は思います。エレミヤは、神さまを信頼するようにと、呼びかけています。本当の幸せは、神さまを信頼して、より頼む事で得られるのです。確かに、神さまを信頼するようにという呼びかけは、私たちの多くが、特に裕福であったり、そして、社会やその他の共同体(多分、小教区共同体も含めて)、あるいは、自分たちが属しているグループの中で、自分は高い地位であると思っている人々が、いつも人間の強さのみに頼ってしまいがちであるという現実ゆえに、発せられているものです。
聖パウロはコリントの教会への手紙の中で、コリントの人々の信仰について語っています。さらに、私たちの信仰は死から復活されたイエス様の真実に基づいている事、そして、イエス様がご復活されなかったのならば、私たちの信仰はむなしいものである事を、聖パウロは説明しています。ここでは、私たちがイエス様のビジョンを分かち合いながら、勇気を持って辛抱強く、この世界の不完全さ、すなわち、破綻した人間関係、様々な戦争、病気、そして、誘惑に対峙する事を思い出させてくれます。
それ故に、私たちは、今日の朗読が、神さまにより頼む事の大切さと、イエス・キリストの復活のうちに見出される希望を、強く示している事を理解するようになります。
イエス様は、貧しい人々、飢えている人々、泣いている人々を祝福されています。
イエス様は、彼らに忍耐の賜物と、勇気を与えて下さるみことばをお与えくださいます。
イエス様は、彼らに未来での喜びと天国での報いを約束されています。一方、神さまからの恵みや、イエス様のご復活によって与えられる恵み、聖霊によって得られる賜物を拒否してしまう傾向にある多くの人々(金持ちや裕福な人々)に対して、イエス様は警告されています。
恵まれない人々や、生きる事の難しさの中にある人びと、特に、神さまの愛といつくしみにより頼むのではなく、忍耐せずに不信心であるがために反抗している人々のために祈りましょう。そして、食べ物に困る事のない人々が、もっと隣人に対して寛大になり、もっと喜んで分け与える人となり、謙虚な心を持ち、神さまを畏れる人となるよう、祈りましょう。