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2024年6月23日・ 年間第12主日(B)

エゼキエル17.22-24/詩編92.2+3+4,13+14+15/ 2コリント5.6-10/ マルコ4.26-34

今日の朗読の招きは、「神さまの力に信頼を置き、同時に、キリストの愛によって、私たちの生き方を変えていただく」という、黙想のテーマとしては、とても一般的ものです。けれども、いつも私たちが理解するために、どこまでも深く掘り下げるようにと召されています。実際、私たちは、聖霊の導きに従い、日々の神さまのみことばによって導かれています。{私たちは、「心に真の静けさを創り出す時にのみ」それを知る事ができます。(詩編46.10}

 

今日の第1朗読で、神さまは、たくさんの痛み/苦しみを経験しているヨブに、神さまが海とその波を支配されている事を通して、励ましの言葉を授けておられますが、福音朗読でのイエス様は、どのように嵐を静めるのかを弟子たちにお示しになる事で、イエス様への信仰を深めるようにと呼びかけておられます。弟子たちは、風や海でさえもイエス様は従わせることに気づいたのです。しかし、聖パウロはコリントの教会への手紙の中で、私たちの振り返りのための、より具体的なテーマを与えてくれているのかもしれません。十字架上で苦しみ、亡くなられたイエス様は、私たちがイエス様のように、そして、イエス様のために生きるようにと導いてくださいます。イエス様のご復活は、古いものを捨て去り、新しくなりなさいと、私たちを力付けてくださいます。このイエス様の救いの使命は、私たちの生き方を変えるキリストの愛について教えてくれています。古いものは過ぎ去り、新しいものが生じたのです。



ヨブにとって、忍耐と犠牲、そして、神さまの力への信頼を通して、激しい痛みと苦しみは、喜びと感謝へと変える事の出来るものなのです。同様に、弟子たちにとって、信仰を深める事で、平和をもたらす事ができるのです。

 

確かに、たとえ浅い信仰であっても、信仰とは、私たちをキリストと教会へと導いてくれるものです。私たちは、常に信仰を深める事の大いなる希望へと導かれています。「信仰を深める」という事は、私たちを平和へと導き、私たちが直面している争い、孤独、感情的・身体的な痛み(あらゆる病気)やその他の多くの事柄のような「現在の生き方」の難題に対応できる十分な強さを与えてくれます。私たちが受ける犠牲を通して、そして、これらの犠牲を隣人と共有する事で、私たちは、キリストの愛を見出します。何の疑いもなく、私たちは、いろいろな人生を歩んでいる人々との出会いによっても、キリストの愛を見出すことができるのです。

 

神様と安心して一緒にいられる場所として、ずっと考えている場所を、つまり、私たちの教会を広く開かれたものとしていきましょう。全ての人に対して、安全な場所としていきましょう。けれども、時々、安全であると思っている場所が、安全でなくなる時があります。時々、どうしてそうなるのかを問いたださなければならない時があります。私たちは、神さまの力に信頼を置き、キリストのうちに兄弟姉妹である私たち皆を清め、日々の行いを変えて下さるイエス様への信仰を深めます。これらの事は、浅い信仰の私たち皆のためとなるのです!