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2月4日・ 年間第5主日 (B)

ヨプ7.1-4、6-7  ・ -詩編147.1+2、4+5、3+6 ・ 1コリント9.16-19、22-23  ・ マルコ1.29-39

 

私たちの中には、教会やお気に入りの祈りの場所に入ると、祈り深い気持ちで、すぐにひざ まずいたり、ただ座って、自分の事ではなく他の人のために、特に肉体的にも感情的にも深く悲 嘆に暮れ、痛みを抱え、自分よりももっと失意の底にある人のために祈る人がいます。私たちの 教会の司牧的な活動のうちに、人々の悲しみ、苦しみ、痛み、嘆きの世界での現実を、私たちは よく理解しています。人生の中でのある時に、これらの事を目の当たりにしたり、これらの痛み をじかに経験して、神さまの優しさと憐れみに対して疑問を持つかもしれません。私は、皆さん に、ヨブがどのようにして、彼の人生の苦難や眠れない夜、そして、不幸な日々を送り続けたの か、もっと聖書を読み、黙想する事をお勧めします。私たちは、ヨブが終わりの時まで、どのよ うにこれらの苦難を受け入れてきたのか、不思議に思うかもしれません。私たちは、ヨブのよう な生き方をしている人が、自分たちのすぐそばに居る事に気付いていないのかもしれません。ま た、私は、神学校での総説論文の授業で、なぜ世界中にとても多くの痛みがあり、その時、神さ まはどこに居られるのかと、匿名で質問してきた人の事を思い出しました。



同時に、私たちが多くの人々に手を差し伸べ続けるなかで、神さまを絶え間なく賛美し、人 類の苦難に対して深く気にかけて下さり、心に傷を負った人々を癒し、人類と神さまとの信仰溢 れるつながりを修復させるために、惜しみなくそばに居て下さり、働きかけて下さる神さまを、 ずっと信じ続けるたくさんの人々の事を私たちは耳にします。現実とは相反して、神さまが修復 させるために働きかけて下さっている事を、私たちがどのように理解していくのか、これは、私 たち一人ひとりに与えられている課題なのかもしれません。そうする事で、これ以上の疑問を持つ代わりに、私たちの上に居られる 「誰か」を讃美し続け、神さまの憐れみと癒しの力を信じ、信頼する意志と希望をまさにシンプルな形で得ることができるのです。



たくさんの、そして、様々な経験と多くの人々の素晴らしい物語やそうでもない物語によっ て、この地上での絶え間ない痛みと苦しみの中、また、この地上のどこかで不安を抱えているかもしれない中で、神さまの永遠の慈しみと愛を、私たちは深く理解したいと願い続けています。